194095
野村美術館
〒606-8434
京都府京都市左京区南禅寺下河原町61
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平成28年秋季特別展

平成28年秋季特別展
 
永楽保全作秋草絵茶碗【全期間展示】
永楽保全作秋草絵茶碗【全期間展示】
 
 

平成28年秋季特別展

 

いとをかし 和もの茶わんの世界

 

 

【前期】 9  3 () 10月16()

【後期】10月18日(火) ~ 12月 4 日(日)

 

 

 

茶の湯で用いられる茶碗の中で、日本で作られたものは和物茶碗と呼ばれます。それには千利休の指導により樂長次郎が作り始めた楽焼、野々村仁清・尾形乾山らに代表される色彩豊かで雅な京焼、京都以外の諸国で作られた形の様々な国焼があります。楽焼には赤と黒があり、シンプルな形とデザインが特徴です。そして京焼は色絵が特徴です。赤、青、緑など豊かな色彩で桜や笹や唐松など雅なデザインが描かれています。国焼は、薩摩焼のように京焼の影響を受けたものがある一方、唐津焼や美濃焼など独自の肌や風合いのよさが強みの茶碗が創り出されました。いずれも日本的で多様な感性に育まれた茶碗で、「いとをかし」と感じる、つまり何故か強く心魅かれる茶碗といえるでしょう。優雅で華やか、または個性的でおもしろみのある茶碗の数々を御鑑賞いただけたら幸いです。

 

 

《主な展示作品》

 

全期間 仁清 金筋茶碗,乾山 銹絵山水画讃茶碗,

    樂了入作 金入若松絵茶碗,永楽保全作 秋草絵茶碗,

    伊賀茶碗 銘 すね市三猿,薩摩色絵高台寺文茶碗,

    高原焼菊釘彫茶,万古焼竜田川平茶碗

 

前 期 樂長次郎作 赤楽茶碗 銘 獅子,黒織部茶碗,

    練上志野茶碗 銘 猛虎,陳元贇作 染付山水図茶碗,

    粟田焼桜清水絵茶碗,出雲焼茶碗 銘 秋の山,

    尾戸焼松竹梅絵茶碗,浪花焼葵文天目形茶碗,

    上野茶碗 銘 雪洞,大樋焼茶碗 銘 飛団子 など

 

後 期 樂道入作 赤楽茶碗 銘 若山,鼠志野茶碗 銘 横雲,

    織部暦絵茶碗,瀬戸唐津茶碗 銘 冬の月,

    高取茶碗 銘 香久山,尾形周平作 仁清写秋草絵茶碗,

    奥田木白作 赤膚焼暦手茶碗,安東焼色絵荒磯絵筒茶碗,

    志賀焼染付山水画茶碗,賀集珉平作 波絵茶碗 など

 

 

※ 諸般の事情により、予定の作品が展示出来なくなる場合がありますが、何卒御了承下さい。

 

 

 

主な展示美術品

主な展示美術品
 
仁清 金筋茶碗 [全期間展示]
仁清 金筋茶碗
黒地に緑と赤で花菱文を描き、銀彩地の菱文で繋ぎ合わせ、各々の文様を金彩でくくっている。更に胴の下部は太い金筋を加えて豪華さを強調する。高台は真円形で、仁清印が捺された上から黒釉が置かれ、意識的に印影を隠しているところから「隠印」又は「隠文字」の呼称がある。
 
乾山 銹絵山水画讃茶碗 [全期間展示]
乾山 銹絵山水画讃茶碗
いわゆる「乾山型」と呼ばれる半筒茶碗で、全体にやや黄色みを帯びた釉薬を掛け廻し、胴部外面に、鉄で山水絵と漢詩が書かれている。口径が約10センチと小振りで、口縁には鉄を付け、低く小さめの輪高台の畳付と内部は土見せとしており、その中央部に釘の頭を思わせる突起がある。茶箱に仕込むにも手頃な大きさである。
 
樂了入作 金入若松絵茶碗 [全期間展示]
樂了入作 金入若松絵茶碗

内側および高台廻りを残した外側全体に緑釉を掛け廻し、その上から外面腰部から裾部にかけて細い釘のようなもので丹念に松葉を彫り込み、松葉を彫った部分に金泥を擦り込んでいる。制作当時は金色が鮮やかであったと思われるが、長年の使用で金泥がいくばくかはがれて、かえって落ち着いた雰囲気となっている。高台内に印が捺される。藪内家10代休々斎竹翠が「千年の緑」と外箱に書いている。

 
永楽保全作 秋草絵茶碗 [全期間展示]
永楽保全作 秋草絵茶碗
永楽保全(1795-1854)は西村家10代善五郎了全の養子で、11代を継いだ。本作はきめの細かな土で、やや背の低い茶碗に仕上げている。高台周辺を半月形に掛残して白い釉薬を掛け、その上に薄や女郎花など秋草を丁寧に絵付けし、さらに鉄を幕のように2か所、口縁から内外面に垂らして全体の雰囲気を引き締めている。高台脇に「河濱支流」印が捺され、箱表には保全自筆で「仁清写 秋の野之画」と記してある。
 
 
薩摩色絵高台寺文茶碗 [全期間展示]
薩摩色絵高台寺文茶碗

 一般に色絵薩摩といえば幕末に鹿児島藩で作られた「磯の御庭焼」を指すが、この菊桐文の茶碗は赤絵と金彩のみで絵付をしたやや古いもので、古風な趣が残っている。菊花文は周囲に二重の輪の装飾で囲まれている。器胎は上釉が薄く、堅さがなく、器形も1か所を指で押さえ、歪みを作り変化をもとめている。西本願寺に伝来したが大正2年(1913)の売立の時、得庵の収蔵するところとなった。(

 
高原焼菊釘彫茶碗 [全期間展示]
高原焼菊釘彫茶碗

 高原焼は元来、肥後高原出身の高原藤兵衛によるとも、高原平三郎の開窯ともいわれ、大坂末吉橋付近で、正保ごろにはすでに焼いていたらしい。のち片桐石州の推挙で承応2年(1653)には高原平兵衛が江戸に移り、浅草本願寺前に屋敷を賜わり将軍家御茶碗師として御用窯を始めたので、これを江戸高原焼と称している。この菊絵彫茶碗は、この江戸高原焼と考えられ、小堀宗中が箱蓋裏に歌銘を墨書している。

 
伊賀茶碗 銘 すね市三猿 [全期間展示]
伊賀茶碗 銘 すね市三猿
 伊賀焼は、ビ-ドロ釉と呼ばれる透明感のある萌黄釉や焦げ、割れ目などを見所とした、時に「器」であることを逸脱するような豪放な作品をよく見かけるが、特に花入・水指に多い。本作も、ふくよかな丸い碗形ながら歪みがあり、力強さを秘めているように感じられる。胴部には篦により檜垣文やN字文がつけられ、高台脇に「すね市三猿」の朱書がある。
 
 
万古焼竜田川平茶碗 [全期間展示]
万古焼竜田川平茶碗

 口辺が端反りで高台は小さく、その内部は深く削られている。茶碗外側には高台を中心として水文を描き、2個の伏籠と5枚の紅葉、さらに内側にも紅葉を描いてるところから、紅葉の名所として知られる竜田川の名称で呼ばれたのであろう。万古焼は江戸時代中期に伊勢で始められた窯。

 

 
練上志野茶碗 銘 猛虎 [9/3 ~ 10/16 前期展示]
練上志野茶碗 銘 猛虎

白土に酸化鉄を多く含む鬼板)を混ぜて練り込んだものを、練上手、または練込手という。この茶碗には白土に練り込まれた赤土が斑文となって現れ、その豪快な姿から「猛虎」の銘が藪内家7代桂隠斎((竹翁1774-1846)によってつけられている。得庵は、これを昭和13年(1938)の還暦の茶会で濃茶席の主茶碗に用いた。寅年生まれの得庵が、この昭和戊寅の華甲の賀に選んだ、思い入れの深い茶碗である。

 

 
樂長次郎作 赤楽茶碗 銘 獅子 [9/3 ~ 10/16 前期展示]
樂長次郎作 赤楽茶碗 銘 獅子
 表千家6代覚々斎(1678-1730)が「長二良赤茶碗 銘獅子」と箱書し、松平不昧が包み裂と外箱表に書き付けている。いわゆる宗易形の茶碗で、首部にややくびれが見られる。釉薬はかせて枯淡の趣をかもしだしている。釉薬が流れて、場所によっては細い線のように見えるところがあり、これを獅子の毛なみに見立てての命銘か。
 

 

 
樂道入作赤楽茶碗 銘 若山 [10/18 ~ 12/4 後期展示]
樂道入作赤楽茶碗 銘 若山
 樂3代道入(ノンコウ)は樂家歴代中の名工として著名だが、その名碗七種を「ノンコウ七種」と呼ぶ。本作はそのひとつ。胴部に強い篦目を残しながらも、端正で落ち着いた姿とし、高台脇は三角形に釉薬を掛け残し、やや小さめの高台内部に樂印を捺している。和歌山の菅沼家に伝来し、表千家7代如心斎宗左が見出して、地名に因んで「若山」と命銘した。その後鴻池家に入り、昭和15年(1940)の同家売立入札で得庵が入手。
 
 
鼠志野茶碗 銘 横雲 [10/18 ~ 12/4 後期展示]
鼠志野茶碗 銘 横雲
黒みを帯びた鼠色のなかに、寂がかった赤味が幾筋か現れており、これを夕焼け雲に見立てたものであろう。小堀権十郎の命銘によると伝える。片側に檜垣文を、もう一方に籬文をつけ、大きく雄渾な口造りと大らかなうねりに、いかにも桃山陶らしさを感ずることができる。昭和15年(1940)鴻池家の入札の際に野村得庵が入手した
 
 
 
尾形周平作 仁清写秋草絵茶碗 [10/18 ~ 12/4 後期展示]
尾形周平作 仁清写秋草絵茶碗
尾形周平(1788-1839)は、初代高橋の道八の三男として生まれ、仁阿弥道八の弟になる。当初は仁阿弥の手伝いをして陶業に従事していたが、独立して尾形姓を名乗った。赤絵・染付・金襴手・青磁など中国の写し物にすぐれていた。本品は、高台内に仁清の小印を捺すが、高台脇に「於淡陽白石山周平造之」とあるところから、周平が天保5・6年(18345)頃に淡路島で仁清の意匠を写して制作したものであることがわかる。
 

平成28年秋季 地階併設展

平成28年秋季 地階併設展
 
   [館蔵品展]

王朝和歌のイメージ ―工芸における歌銘・和歌絵・和歌書-

      9 月 3 ()   10月16日()

 

 

 

[個展]

李炳權 徳泉の高麗茶碗          10月18日(~ 10月23日()

金亮默 描かれた茶碗          10月25日(~ 10月30日()

土無窮 村田浩一郎 黒茶わん(土へんに完)       11月 1 ()  ~ 11月 6 ()

田端志音作陶展 ≪ 向付と鉢          11月 8 ( 11月13日()

創業120年記念 茶ノ湯竹器師 黒田宗傳作品展    11月15日(~ 11月20日()

山岡徹山 茶陶展              11月22日( 11月27日()

安永頼山茶陶展 十二ヶ月        11月29日( 12月 4 ()

  【※ 各個展最終日は、16:00で終了致します。】

 

 

 

泉屋博古館・細見美術館・野村美術館連携企画 相互割引のお知らせ

泉屋博古館・細見美術館・野村美術館連携企画 相互割引のお知らせ
 
高取茶碗 銘香久山 [10/18 ~ 12/4 後期展示]
 秋の京都岡崎でたっぷり美術鑑賞をどうぞ
 岡崎エリア3美術館相互割引 
 
 
 京都岡崎にある3つの私立美術館、細見美術館、泉屋博古館、野村美術館では、この秋相互割引を実施致します。琳派で有名な細見コレクションの細見美術館、和も洋もエレガントな住友コレクションの泉屋博古館、茶の湯の美を追究した野村コレクションの野村美術館。3つの美術館は三者三様。名品を楽しみつつ、また見比べて、違いを味わってみてはいかがでしょうか。
 
 
 
御菩薩焼唐松文茶碗 [全期間展示]
細見美術館
『 琳派展18 京の琳派 』
  9月10日(土)~11月6日(日)
『 驚きの明治工藝 』
  11月12日(土)~12月25日(日)
 
泉屋博古館
『 はなやか秋のしつらえ 』
  9月3日(土)~10月23日(日)
『 特別展 高麗仏画 』
  11月3日(木・祝)~12月4日(日)
 
野村美術館
『 いとをかし 和もの茶わんの世界 』
 【前期】9月3日(土)~10月16日(日)
 【後期】10月18日(火)~12月4日(日)
 
 
 
 【細見美術館に入館された方】
  泉屋博古館が2割引で入館できます。
  野村美術館の入館料一般700円のところ、500円で入館できます
 
  泉屋博古館に入館された方
  細見美術館に100円引で入館できます。
  野村美術館の入館料一般700円のところ、500円で入館できます。
  
  【野村美術館に入館された方
  細見美術館に100円引で入館できます。
  泉屋博古館が2割引で入館できます。
  
 

展覧会予告

展覧会予告
 
改修工事に伴う休館
野村美術館では、平成28年秋季特別展終了後の2016(平成28)年12月5日より、2018(平成30)年9月(予定)まで美術館の改修工事に伴い休館致します。そして開館35周年を迎えます2018(平成30)年9月にリニューアルオープンの予定です。
 
 
2018年秋季特別展予告
 次回展覧会は2018(平成30)年9月からの秋季特別展になります。「開館35周年記念名品展」(仮)を予定いたしております。
 

【注意】

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